歯石や口臭は気になりませんか?

当院で歯石除去を行ったワンちゃんです。 病気のお話

ノアアニマルクリニック 院長の前谷です。

8月になりました。月日が経つのは早いですね~。

3/1に開業してから、春はフィラリア予防や狂犬病の時期が重なったので毎日追われる日々を過ごしましたが、最近は少し外来が落ち着いてきました。この機会に、気になることがあればぜひお気軽に相談にお越しくださいね。

今回は歯周病のお話を簡単にしたいと思います。

ワンちゃんは、虫歯はあまり多くないのですが、歯周病という病気がとても多い動物です。3歳以上の犬の約80%は歯周病を持っている…なんて話もあるくらいです。

歯周病は、①食べかすが歯の周りに付着し歯垢になる→②歯磨きをしないと3~5日で硬い歯石になる→③歯石と接する歯茎が赤く腫れる(歯肉炎)→④歯周ポケットが深くなり歯がグラグラする(歯周炎)と進行し、歯を失ってしまうことになります。

それだけではなく、心臓病や肝臓病など様々な病気の引き金になることもある怖い全身病と言えます。

歯周病の根本治療は、歯石をきれいに取り除いて炎症を起こしている歯茎などを鎮めることになりますので、ベストは歯石除去となります。

写真のワンちゃんは、実際に当院で歯石を取った子なのですが、当院では人の歯医者さんと同じ超音波スケーラーという機械で歯石を取っています。写真のようにこんなに真っ白い歯が取り戻せると嬉しいですよね♪

歯石除去の予約は、随時受け付けておりますので、歯の状態が気になる方は一度お越しください。

ただし、歯石除去は全身麻酔での処置となりますので、高齢だから麻酔が心配だなぁ…という子もいるかと思います。

そういった場合には、オススメの歯磨きジェルがありますし、歯磨きが難しい子には「飲むタイプのサプリメント(意外にも口臭が軽くなるんです)」もありますので、一度ご相談くださいね。

猫ちゃんにも歯周病は多いのですが、猫ちゃんの場合は単純な歯周病ではなく、ネックリージョン(歯頸部吸収病巣)という歯が溶けてしまう病気を併発しているケースが多いです。

そういった場合は痛くてご飯を食べなくなりますので、単純に歯石を取るだけではダメで、歯を抜いてあげたほうがその後が楽になるケースが多いです。

ただいま、歯の悩みでご相談にお越しの方に、オススメの歯磨きジェルをプレゼントしております

メーカーさんが自信をもって、歯石もだんだん取れるんですよ~!と言ってくださる製品って実はあまりないんですよね。

気になった方はぜひお越しいただき、お試しいただきたいと思います。

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