ベトベト肌のワンちゃんに~シトラールシャンプー新発売

商品のご紹介

ノアアニマルクリニック 前谷です。

本日は、皮膚が悪くベトベト肌でお困りのワンちゃんに新しい選択肢となるオススメのシャンプー剤が登場しましたので、ご紹介したいと思います。

アトピー性皮膚炎やマラセチア皮膚炎などと病院で診断され、一生懸命お家でもシャンプーを頑張ってらっしゃる飼い主さんに朗報です。

アトピー性皮膚炎のワンちゃんは、皮膚が乾燥しやすく皮膚バリア(抵抗力)が弱ってしまいます。

それに加えて、シーズーやプードルなどの一部の犬種の中には、脂漏症(しろうしょう)といって、過剰に皮脂のあぶらがしみだして皮膚がベトベトしてしまう子もいます

そうなってしまうと大きく問題となるのは、このベトベトした弱った肌に、細菌やマラセチアという真菌が繁殖してしまい、ますます皮膚は赤くただれ、かゆみも強いものとなってしまいます。

皮膚を見ると、マラセチアというだるま型の真菌がたくさん繁殖しています

そういった子は、薬を飲ませたり薬用シャンプーで頑張って洗ってもらうという治療になるのですが、ベトベトした油分はなかなかシャンプーでも落ちにくいですし、根本の原因はアレルギー体質なので、なかなか治療が難しい厄介な病気なんです。

そういった子には、抗真菌剤や抗菌成分が入ったシャンプーが昔から使われてきましたが、元々皮膚に共生する常在菌を抗菌剤でやっつける治療がはたして正解なのかどうか…という考え方や、その結果としてなのかもしれませんが、薬(抗真菌剤)に耐性を持ったマラセチア菌が出現してきたという新たな問題も出てきました。

そこで新たな選択肢として、大学と皮膚科専門医の研究に基づいて開発されたシャンプーが『シトラールシャンプー』です。

シトラールとは、イネ科のレモングラスという植物のアロマ成分で、ハーブティーや化粧品などに使用されます。そのシトラールに、マラセチアや多剤耐性菌に対する抗菌効果が発見され、今回のシャンプーに主成分として配合されたというわけです。

それ以外の成分にもとてもこだわっており、まず洗浄成分である界面活性剤は、肌にやさしいアミノ酸系洗浄成分を使っています。

また保湿成分も、ユズ果実エキス(ユズセラミド)、ルイボスエキス、フラーレン、ポリオクタニウム-51(リピジュア)などがふんだんに配合されてますので、洗いあがりのお肌の乾燥も防ぐことができます。

レモングラスという名の通り、レモンのような爽やかな香りが特徴で、シャンプー中はお部屋がレモンの良い香りで満たされます。

当院でも、発売当初より院内のトリミングのベタベタ肌のワンちゃんにはこのシャンプーを使っておりますが、トリマーさんの洗いあがりの感触も上々で、皮膚病に対しても高い治療効果を実感しております

ベタベタ肌でお困りのワンちゃんには、ぜひお試しいただきたいシャンプーです。

ブログを読んでご興味をお持ちの方は、ぜひご相談にお越しくださいね。

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