ノアアニマルクリニック 院長の前谷です。
いつまでも暑い時期が続いておりましたが、ここ数日は朝晩が肌寒く感じてきました。寒いのが苦手な私にとっては辛い時期のはじまりです。。。
前回のブログでも書いた当院のキンモクセイは、なぜかまた二度目の花を咲かせてまして、前回ほどではないものの良い香りがする当院入口です。
さて。こんな急な気温の変化は、動物にとっても体調を崩す原因になります。
お腹を冷やしてしまい下痢するワンちゃん、ネコ風邪(ヘルペス)を持っている猫ちゃんは、クシュンとくしゃみが出だしたりする時期ですね。
そこで今回は、大きな病気の中で気をつけたいもの、こういう寒くなる時期にこんな症状に気をつけてくださいねという内容で書きたいと思います。
まずは、『犬の椎間板ヘルニア』についてです。
ワンちゃんが、朝起きたら背中を丸めてジッと動かず震えている。抱きかかえた際に「キャン」と鳴くといった症状があれば、ヘルニアかもしれません!
椎間板ヘルニアという病気は、ミニチュアダックスやコーギー、フレンチブルドッグなどに多いのですが、寒くなり動きが減ってくる中で、突発的に動いた際に急に変性した椎間板が破れ飛び出し、脊髄神経を圧迫して痛みや麻痺の症状を引き起こす怖い病気です。
高齢で起こる病気と思われがちで、うちの子はまだ若いから大丈夫!と思うかもしれませんが、実はミニチュアダックスの発症年齢は5歳がピークと言われ、意外と若い年齢で発症するんですね。
普段からソファの背もたれなどにピョーンっと飛び乗ったりする子は特に注意をしてくださいね。
もう一つ。猫ちゃんの『猫下部尿路疾患FLUTD(膀胱炎や尿路結石など)』について。
猫ちゃんが、以下の図のように、何度もトイレでかがんでいる、少しずつのおしっこを何回もする、おしっこに血が混じるなどの症状があれば要注意です!
♂猫であれば、トイレでかがむけど全く出ず、おちんちんをしきりに舐めてたりそのままトイレでグッタリなってしまった場合は命に関わる緊急事態です!!
このような病気も、寒くなることで水も飲まなくなる、動かなくなることで膀胱の中の尿が減ったり混ざらなくなることで起こりやすくなります。
また、食事が非常に大事な病気でもありますので、急にフードの種類を変えたりしたタイミングも要注意です。
このような体調の変化が起こりやすくなる時期ですので、もし見かけたらすぐにお越しくださいね。
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